日本列島の南西部に位置する九州。その九州北部にある佐賀は、北は玄海国定公園に指定された風光明媚な海岸線を誇る玄界灘に接し、南には最大干満差6mの広大な干潟の広がる有明海に接した肥沃な平野が広がっています。のんびりとした田園風景が広がる農業や水産業の盛んな人口約80万人の県です。佐賀には世界的に有名な陶磁器、豊かな自然に育まれた高い品質の食べ物、のんびりとくつろげる温泉やお祭りなど歴史的な伝統ある豊かな文化など魅力的な見どころがたくさんあります。
佐賀への移動
佐賀県へのアクセスは九州佐賀国際空港の国内・国際便を利用した方法、福岡空港を利用し、福岡からJRでアクセスする二つの方法があります。
佐賀内での移動はレンタカーがあると便利なので、福岡空港や佐賀空港でレンタカーを借りて車で観光を楽しむのもおすすめです。
移動方法の詳細は以下のページよりご確認下さい。
佐賀の気候
佐賀県の気候は、年間の平均気温が摂氏16度(華氏61度)前後の地域が多く、穏やかな気候です。日本は梅雨時期(6月~7月)には雨が多く降ります。夏季(6月~9月)は摂氏30度(華氏86度)前後と暑くなりますが、冬季(12月~3月)は10度(華氏50度)以下で防寒着が必要です。
佐賀の魅力
佐賀は自然がいっぱい。都会にはない佐賀の自然が、あなたの心も体も癒してくれます。違った表情を持つ2つの海、ハイキングに適した穏やかな山々、豊富な農作物をもたらす肥沃で広大な平地。そんな佐賀ではいろんな楽しみ方があります。自然、文化、歴史、温泉、祭り、レジャー、ショッピング、そして、グルメ。何と言っても佐賀は美食の宝庫。寿司や和牛から地元食材を生かしたヘルシーな郷土料理まで、佐賀は美味しいがいっぱいです
自然&景観
佐賀県は穏やかな有明海と絶景の玄界灘という二つの特徴的な海を有しており、北には脊振山脈、その南には広大な佐賀平野があります。
自然に恵まれ、1年を通して比較的温暖な気候で過ごしやすく、春には桜やつつじ・藤といった花々が彩り、秋には各地の紅葉名所、冬はスキーも楽しめる背振山脈系と、佐賀県は風光明媚な景色や豊富な海の幸・山の幸に恵まれ、オールシーズン気軽に自然が楽しめます。
有明海

佐賀県から見える有明海は、干満の差が最大で6mにも達します。大自然が織り成す神秘をご覧ください。
大興善寺(基山町)

別名つつじ寺として親しまれている大興善寺は、8世紀はじめに創立された古い寺ですが、現在では自然の美を生かした花の寺、紅葉の寺として人気を博しています。日本でも珍しくなった葦ぶき屋根のたたずまいも魅力の一つです。
御船山楽園(武雄市)

春は御船山の切り立った断崖を背景に5万本のツツジ、5000本のサクラが咲きます。秋は紅葉のライトアップも楽しむことができます。
天山リゾート(佐賀市)

九州では珍しい人工スキー場。雪が降らない日も人工降雪機でゲレンデを造るため、冬季期間中楽しめます。
歴史&文化
古くからアジア各国との交流が深い佐賀県。弥生時代の遺跡を公園化した吉野ヶ里歴史公園や、焼失した佐賀城の本丸を復元させた佐賀城本丸歴史館など、壮大な歴史ロマンを体験できる施設が多々あります。
吉野ヶ里歴史公園
(神埼郡吉野ヶ里町)

吉野ヶ里遺跡は紀元前5世紀から約700年続いた弥生時代の日本最大級の環濠集落跡。(最盛期を迎える)起源3世紀頃の集落を再現し、貴重な文化遺産を保持しています。
県立佐賀城本丸歴史館(佐賀市)

「江戸時代」の木造復元物としては日本最大規模の佐賀城本丸歴史館。心地よい和の空間を体感できます。
三重津海軍所跡・佐野常民記念館
(佐賀市)

日本近代化の源流といわれる佐賀藩の海軍所跡地「三重津海軍所跡」や、佐野常民に関する展示を見ることができます。
唐津城(唐津市)

唐津のシンボル的なこの城は、初代藩主が7年の歳月を費やして築城。別名「舞鶴城」とも呼ばれています。
名護屋城跡と陣跡(唐津市)

豊臣秀吉が5ヶ月で築いたという城跡。周囲には130以上の諸大名の陣跡が点在してます。
秘窯の里大川内山・鍋島藩窯元公園
(伊万里市)

鍋島藩の藩窯があった地区。伊万里焼の製陶の秘法を守った関所、登り窯跡、陶工の家などが際限されています。
祐徳稲荷神社(鹿島市)

日本三大稲荷に数えられる神社。木々の緑に映える鮮やかな朱色が印象的な建物です。
やきもの&工芸
佐賀県は古くからやきものが盛んで、伊万里・有田焼、唐津焼など今でも焼物のトップブランドとして有名です。ほかにも佐賀錦や鍋島段通など、職人技が光る伝統工芸品があります。
伊万里・有田焼(伊万里市有田町)

約400年の伝統と、江戸時代やヨーロッパ諸国をも魅了した日本を代表する「やきもの」。日用食器から観賞用の美術品までファンを魅了し続けています。
唐津焼(唐津市)

唐津焼は、楽焼、萩焼と並ぶ「日本三大茶陶器」のひとつ。茶陶とも呼 ばれ、昔から茶人に愛されてきました。使うほどに味わい深く、艶やか になっていくのが魅力です。
佐賀錦(佐賀市)

繊細で華麗な幾何学的模様は緯糸に絹、経糸に金・銀・漆を織り込んで作られています。
鍋島緞通(佐賀市)

300年の歴史を誇る綿の敷物。その昔、藩の御用品として一般の売買は禁止されていました。現在も昔ながらの手織りで作られています。
肥前びーどろ(佐賀市)

息の吹き込みだけで形成する「ジャッパン吹き」という国内唯一守り続けられている幻の技法で制作。その繊細な美しさをお楽しみください。
肥前名尾和紙(佐賀市)

手漉き和紙。壁紙やランプシェード用など、さまざまな作品があります。
その他: 尾崎人形(神埼市)、白石焼(みやき町)浮立面(鹿島市)
グルメ
佐賀3大美食グルメといえば、高級ブランド牛として知られる「佐賀牛」、新鮮で透明な「イカの活造り」、濃厚な味の「竹崎カニ」。どれも食通をうならせます。他にも玄界灘や有明海、佐賀平野でとれた新鮮な食材を使った地元グルメが盛りだくさんです。
佐賀牛(県内全域)

柔らかい赤身の中にきめ細やかな脂肪の入った見事な霜降りの佐賀牛。甘くてこくのある旨い肉は絶品です。
イカの活造り(唐津市呼子)

透明でとろけるような舌触りで、甘みがあります。下足は天ぷらや塩焼きにして美味しさを二度楽しめます。
竹崎カニ(太良町)

ワタリガニの一種。おすすめの食べ方は塩茹で。甲羅に日本酒を注いでカニミソと飲む甲羅酒もクセになる味です。
温泉湯どうふ(嬉野市)

嬉野温泉名物。温泉水の作用で煮汁が豆乳色にかわり、とろとろの豆腐に。その食感と味わいはやみつきになります。
佐賀ちゃんぽん(県内全域)

たっぷり野菜と豚骨ベースのスープが特徴。お店によっては、もやしや きくらげがてんこ盛りのメニューもあり、とにかくボリューム満点!
三瀬そば(佐賀市)

背振山系の麓、三瀬には、そば処が点在する「そば街道」があります。澄んだ空気と良質な水から作られたそばは絶品です。
カキ焼き(鹿島市太良町)

有明海の冬の味覚。旬を迎えるとカキ焼小屋が国道207号線に並びます。
佐賀みやげ
江戸時代の長崎街道の別名が「シュガーロード」。街道沿いの佐賀には、「丸ぼうろ」や「小城羊羹」など昔ながらの銘菓がたくさんあります。また、極上の味わいの「嬉野茶」や、佐賀の美味しい水と米から生まれた日本酒も人気です。
丸芳露(佐賀市)

オランダから伝来した佐賀を代表するお菓子。本来は船員たちの保存食だったと伝えられています。
小城羊羹(小城市)

小城の清らかな水と、厳選された豆でつくられる、上品な甘さのお菓子。佐賀の伝統的なお菓子のひとつです。
松露饅頭(唐津市)

唐津を代表するお菓子のひとつ。風味のよいカステラ生地の中身は上品な甘さのこし餡がいっぱい!
うれしの茶(嬉野市)

霧深い山々に囲まれた盆地で、澄んだ空気と清らかな水に恵まれた嬉野茶は、まろやかな喉ごしです。
佐賀のり

栄養分豊富な有明海の干潟からつくられた佐賀のりは品質・生産量とも に日本一です。
佐賀の地酒

佐賀の自然の恵みからうまれた佐賀の酒は、濃醇でしっかりとした旨味が特徴です。
温泉
海沿いから山間まで、のんびりゆったり温泉三昧。町の数ほど温泉あり!といえるほど多種多様な泉質を持つ佐賀の温泉。手ぬぐい一本もって心ゆくまで名湯巡りを楽しもう。
嬉野温泉(嬉野市)

開湯1300年をむかえ、伝統ある大旅館も立ち並び、風情と歴史を感じさせる温泉街。「日本三大美肌の湯」としても有名です。
武雄温泉(武雄市)

柔らかな湯ざわりが特徴の武雄温泉は、1300年前に書かれた「肥前風土記」の中に記された、歴史ある温泉地です。温泉の入口に立つ朱塗りの楼門も必見です。
たら竹崎温泉(太良町)

日本最大の干潟を持つ有明海沿いにある温泉地。ナトリウム炭酸水素塩 泉が肌をしっとりなめらかにしてくれます。
古湯・熊の川温泉(佐賀市)

ぬるめの温度と、ぬるぬるとした肌触りが特徴で、多くの芸術家を魅了してきた温泉です。
祭り
ゴールデンウィークには100万人を越える観光客が訪れる有田陶器市、ちょっと変わった鹿島ガタリンピック、秋には迫力満点の唐津くんちや、熱気球の世界大会である佐賀インターナショナルバルーンフェスタなどたくさんのイベントが各地で開催されています。
ひなまつり(県内各所)

有田陶器市(有田町)

鹿島ガタリンピック(鹿島市)

見返りの滝あじさいまつり
(唐津市)

大川内山「風鈴まつり」(伊万里市)

唐津くんち(唐津市)

佐賀インターナショナルバルーン
フェスタ(佐賀市)

九年庵秋の一般公開(神埼)

面浮立(県内各所)

開催時期 : 9月~
鬼の面をつけて、笛や鐘、太鼓のリズムに合わせて踊る、佐賀県を代表する民族芸能。
その他: 鹿島酒造ツーリズム(鹿島市)3月、多久聖廟「春季・秋季釈菜」(多久市)4月・10月、清水竹灯り(小城市)11月