九州オルレ唐津コース

唐津は大陸との要衝としてかねてより海路を利用して人と物、文化交流が活発に行われている港町である。また「済州オルレ」が始まった済州道西歸浦市と1994年から姉妹都市締結し、交流している都市でもある。済州道によく似ている海を眺める海岸オルレの唐津コースは名護屋城跡や今も残る400年前の道を中心に昔の歴史と文化に触れ合うことが出来る道である。 コースの前半は名護屋城跡の周辺の陣跡を見て回る。1592年豊臣秀吉が朝鮮出兵のため名護屋城を築城し、その周辺に全国から集結させた大名達の陣営を築いて駐屯させたが、ここがまさにその跡である。青い空の下に緑の芝生が敷かれ、のどかに見える。陣跡の至る所に文禄・慶長の役が残した歴史を発見することができる。陣跡を繋ぐ素朴なかつての古道を通り、茶苑「海月」に立ち寄って味わいのある抹茶を一杯飲んでみよう。この茶苑の周辺が戦のために使われた場所であったことが信じられないほど静寂で気持ちを穏やかにさせてくれる。ここから少し歩くとこのコースのハイライトとも言える名護屋城跡の天守台に到着する。壱岐、対馬、玄界灘などが一目に入ってくる見晴らしのよい景観が心の奥底にある悩みすらすっきり飛ばしてくれるようだ。名護屋城跡を抜ければのどかな町の道へと入り込む。町の中程には‘日本三大茶器’と呼ばれ、日本人に愛されている唐津焼の窯元‘炎向窯’がある。町を後にしてコースの後半部へ入ると日本北西部の端に位置している「波戸岬海岸オルレ」が始まる。自然が彫刻したような柱状節理と青い黒松の木があるので九州オルレの中で「済州海岸オルレ」と最もよく似ている道とも言える。よく整備されている黒松の木があるこの遊歩道は子供達を連れて家族と一緒に歩いてもいい道。コースの後半になると黒松の木の合間から少しずつ顔を出していた波戸岬の海岸が広がる。終点の波戸岬駐車場に建ち並ぶ小さな店の中で販売しているサザエのつぼ焼きとイカの一夜干しは是非食べてみるべき珍味である。 ■距離:11.2km ■難易度:初級~中級 ■所要時間:4~5時間 ■問合せ先: 唐津駅観光案内所 TEL:0955-72-4963 唐津観光協会鎮西支所 TEL:0955-51-1052 唐津市観光課 TEL:0955-72-9127 唐津市鎮西支所産業課 TEL:0955-53-7155 ■本アプリのコースは抜粋して御案内しています。実際のコースは現地パンフレットを御確認ください。また山間を歩くコースのため、アプリでのルート表示はできません。予め御了承ください。
道の駅 桃山天下市

佐賀県内有数の名護屋城跡、波戸岬の立ち寄施設として、多くの観光客が訪れます。又、店内にはいかの活造りを中心に海の幸が食事できる桃山停海舟もあり、全国からの観光客でにぎわっています。
堀秀治陣跡【オルレ】

名護屋城跡の周辺には全国160名を超える大名が集結し築いた130箇所の陣屋の跡がある。この中で徳川家康、伊達政宗、加藤清正、前田利家、黒田長政、堀秀治など23箇所の陣跡が国の特別史跡として指定されており、石垣と土塁等がよく保存されている。特に堀秀治の陣跡は全体がよく保存されている所で茶室と能舞台の跡など、日本の伝統文化に触れることができる。
茶苑 海月【オルレ】

名護屋城跡の一角に建っている茶苑「海月」に立ち寄って飲む抹茶の味は、綺麗に整備されている庭園のように身も心も清らかにしてくれる。この茶苑は気軽に茶道の文化体験をすることができる。かつて名護屋城や陣屋では全国から集結していた多くの大名や商人たちが参加し連日茶会が催された。 入場料:500円(抹茶とお菓子付)
名護屋城跡

日本唯一の外征の城である肥前名護屋城は豊臣秀吉が天下統一後、大陸進出を図った文禄慶長の役に国内拠点として築いた巨大な城です。当時大坂城に次ぐ規模を誇り、周辺には全国から集まった戦国武将の陣屋が130以上も建てられ人口20万人を超える城下町が出現しました。国内でこれほど名だたる武将が一堂に会した城・陣跡はありません。420年前の石垣がそのまま残る「幻の巨城」をお楽しみ下さい。
サザエのつぼ焼き屋台【オルレ】

コースの終点、波戸岬海水浴場駐車場には小さな店が多く建ち並んでいる。地元のおばちゃん達が運営しているこの店では玄界灘の荒波の中で育ったサザエを目の前で焼いてくれるので噛めば噛むほど甘い味がする。イカの一夜干し焼き、アワビ、カキ(12月~3月)の味を楽しむことができる。